2023年7月30日礼拝メッセージ「イエスは十字架上で言われた」

聖書をお読みいたします。

聖書箇所は、ヨハネによる福音書19章28節~30節。

新共同訳新約聖書208ページです。

19:28 この後、イエスは、すべてのことが今や成し遂げられたのを知り、「渇く」と言われた。こうして、聖書の言葉が実現した。

19:29 そこには、酸いぶどう酒を満たした器が置いてあった。人々は、このぶどう酒をいっぱい含ませた海綿をヒソプに付け、イエスの口もとに差し出した。

19:30 イエスは、このぶどう酒を受けると、「成し遂げられた」と言い、頭を垂れて息を引き取られた。

「イエスは十字架上で言われた」と題して、梅木芳昭兄に、メッセージをしていただきます。

・子どもメッセージ

これはピエタと言いますイエス様が十字架で死んだ後、母マリアが膝の上に抱いたものです。

イタリア、ローマのバチカンにあるサンピエトロ寺院でも有名なミケランジェロ最高傑作とも言われています。

皆さんはどう思います。・・・どう感じますか。

死んだイエス様を見ると悲しくなりますね。母マリアは若くて優しく見つめているようです。

どうですか?・・・・どう思いますか。

イエス様はずいぶん痩せてるし母マリアを見てマグダラノ・マリアではないか若すぎるし足が出ているからと言った者がいました。

マグダラノ・マリアは素晴らしい女性ですね。十字架とイエスの復活の証人ですから。ミケランジェロは母マリアは若くてはならなかったのだと言ったそうです。

死を目の前にして皆さまは何を言いますか今でしたらウナギが食べたいとかアイスが食べたいとか皆様は何か決めていますか。

私は「ありがとう」と言うことを決めています。今まで生きてきたこと。お会いした皆様に「ありがとう」を感謝の5文字にこめたいと思っています。

イエス様は「すべてのことが成し遂げられたのを知り渇く」と言われました。

私たちを罪から救うため神はイエス様を私たちと同じ地上に生まれさせ人となってくださりイエス様は30数年の短い人生を十字架で死ぬことで「すべてのことが成し遂げられた」完成、成就することなのでした。

主イエスは人間の罪を全身で受け取られ、神の救いの計画を成就されたのです。

そのために主イエスは十字架の苦しみと渇きを経験されたのです。これによって、私たちは主の平安と祝福に与ることができました。

主イエスは十字架で私たちへの愛を示されました。

私たちは、主イエス・キリストの十字架を心に覚えましょう。その愛に感謝し、私たちも、互いに愛し合うものとなっていきましょう。

 祈り

イエス様は十字架で私たちへの愛を示されました。計り知れない神様の慈しみ、全ての命と幸福の源である神様の慈しみを感謝し主イエス・キリストのみ名によりお祈りいたします。

・メッセージ

おはようございます。今日の宣教のためお祈りありがとうございます。

今日の宣教をすることになりましたのは昨年から北九州地方連合主催で8回信徒説教者養成講座を受けました。その講座を受けた人は宣教をして貰いたいとなり一番、暇そうな私が一番バッターとなりました。この後に3人の方が宣教をしますのでご期待してください。

2011年会社引退記念にどうしても行きたいトルコとイタリアに行き、この本もバチカン訪問記念に購入しました。

ピエタはミケランジェロの傑作とも言われ本のトップページを飾るほどですがこの写真もご覧ください。

(ペトロ逆さ十字架を見せる)ペトロはイエス様と同じ十字架では申し訳ないと逆さ十字架になったそうです。同じミケランジェロの作品です。十字架が意外に短いですね。後ほどなるほどとなりますので良く見てください。

先ほどのピエタをご覧になりどのように感じましたか?

あまりにもイエス様が可愛そうとしか感じられませんでした。母マリアは若々しい顔、それに落ち着いて悲痛に満ちた忍従の態度からイエスの母でありカトリックではマリアは永遠の処女のためでしょうね。

長くなり申し訳ありません。証しさせて頂きます。

私は頸椎多発骨折で入院し頸椎骨折の出血でこぶし大の血の塊が喉の所にありました。神様は私に痛みや苦しみを与えないように意識をなくしてくださいました。家族は私が意識がないので死ぬのではないかと本気で心配してくれました。9日目に意識回復するまでは点滴の栄養と水分補給でした。水を飲むため看護師さんを呼んで飲ませて貰いました。水を飲むためワザワザ看護師呼ぶのはと控えたら、お通じが何日も出なくなっておなかが痛くなり、ついには男性看護師に肛門から手を入れて出してもらったら卵大の硬い便が肛門を塞いでいたそうです。水分不足のために便が硬くなったとのこと水は命の水ですし十分に飲まないと大変なことになりますね。入院中から多くの方に梅木さんが歩けるまでの回復は奇跡的と言われました。今日、このように皆様にお会い出来ること私の信じる神様のおかげと感謝すると共にイエス様の十字架と復活が自分と重なりこの聖書箇所を選びました。

聖書お読みいたします。

イエスの死の箇所です。(28節)「この後、イエスは、すべてのことが今や成し遂げられたのを知り、「渇く」と言われた。こうして聖書の言葉が実現した。」

聖書の言葉が実現した。

旧約の預言がイエス様の誕生と伝道活動その生涯を通して神様の愛と恵みにより私たちの赦しがイエスの十字架の死により完成する、成就することなのです。

(ヨハネ12:24)「一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。」イエスは一粒の麦として死なれる。死ななければ一粒のままなのです。イエス様の死ぬことが一粒の麦であり何十倍、何百倍と増えていくことなのですね。

三つの祝福

その時に三つの祝福に与ることができました。

第一は神の前に罪が赦される。主イエスが神の小羊として十字架で血を流してくださったことにより、私たちの罪が赦されました。

第二に神との交わりが回復されたこと。神に立ち返り、神と共に歩むことができるようになります。

第三に天国の希望が与えられたこと。主イエスは十字架で死にますが復活されました。私たちの死も絶望ではありません。神と相見える希望があるからです。その希望が、今の苦しみを乗り越える力となります。主イエスが死から復活されたことにより、私たちに希望が与えられました。私たちの死も絶望ではありません神と合いみまえる希望が与えられて今を生きることができるからです。

渇く

主イエスはすべてのことが成し遂げられたのを知り「渇く」と言われます。 (詩編22:16)「口は渇いて素焼きのかけらとなり舌は上顎にはり付く。あなたはわたしを塵と死の中に打ち捨てられる。」

「渇く」の意味は難しくて何でも神学者の間でも意見が異なるほどだそうです。私には無謀な挑戦でもありました理解が難しく皆様も是非イエス様の「渇く」を考えて下さいませんか。

梅木が渇く

上手く説明できませんので私、梅木芳昭が十字架に架かった呻き声をお聞きください。

上顎に舌をつけて

ウアワ・・・・・ギヤヤヤ・・・

イエスの十字架の言葉の説教で梅木芳昭が呻き声をだしました。

梅木の説教は分からなかったがイエス様の代わりに梅木芳昭が「呻き」ました。このことは多分忘れないでしょう。

私は

私は説教の準備する中で旧約やヨハネなどを繰り返し読むうちにイエス様の十字架がガンガンと迫ってくるのです。イエス様の十字架は私の十字架、私の罪の十字架ではないか。私たちの私の罪の悔い改めを求めて十字架に架かられ今も十字架で苦しまれているではないか「イエス様ごめんなさい、イエス様ごめんなさい」と何度も繰り返すと不思議に気持ちが軽くなりイエス様の懐に抱かれているように楽になったのです。

今後、この箇所を読む機会があったら私を思い出して下されば十分です良い理解の時があると思いますので、その時にはぜひ教えてくださいませんか。

「成し遂げられた」

酸いぶどう酒、これをいっぱい含ませた海綿をヒソプの枝に付け、イエスの口もとに差し出した。ヒソプの枝は60cmと短いそうで十字架も短くないと届かないのです。イエスは、このぶどう酒を受け取ると「成し遂げられた」と言い息を引き取られます。イスラエルの民が出エジプトの時、小羊の血をヒソプの枝で門と鴨居に塗り神の裁きを逃れられた過ぎ越しの業そのものですね。

まさにイエス様は過ぎ越しの犠牲の小羊となられたのです。

酸いぶどう酒は気付け薬と同じでイエス様は気を取り直して死の直前に「成し遂げられた」と言うことができました。イエス様は神の子として遣わされた役目をすべて終えることで「成し遂げられた」のです。過ぎ越しの祭りはイエス様の死により完成されこの後、過ぎ越しの祭りは行われなくなります。最後まで天の父の御心に従い自分の使命を果たされ「成し遂げられた」成就したのです。

イエス様は一粒の麦になられたように弟子たちやガリラヤからイエスについてきた女たち、イエスの知人や信じた人たちは初代教会を形成し、人々にイエス・キリストを伝える担い手になって私たちの大分キリスト教会にもなってきました。感謝です。

主イエス・キリストの十字架を心に覚えましょう。そして、その愛に感謝し、私たちも、互いに愛し合うものとなって行きましょう。

祈り 十字架につけられ復活されたイエス・キリストの名において、み子と聖霊の働きを通して愛が全ての悪より罪より死より強い事が示されたように、私たちをイエス様の十字架と復活を信じる者としてください。父なる神の恵みと憐みを豊かにくださいますよう、主イエス・キリストのみ名によりお祈りいたします。                        

                        

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