2025年8月24日主日礼拝「神は変わらず共にいる」

聖書をお読みいたします。

聖書箇所は、創世記28章10節〜22節。

31:1 ヤコブは、ラバンの息子たちが、「ヤコブは我々の父のものを全部奪ってしまった。父のものをごまかして、あの富を築き上げたのだ」と言っているのを耳にし た。

31:2 また、ラバンの態度を見ると、確かに以前とは変わっていた。

31:3 主はヤコブに言われた。「あなたは、あなたの故郷である先祖の土地に帰りなさい。わたしはあなたと共にいる。」

31:4 ヤコブは人をやって、ラケルとレアを家畜の群れがいる野原に呼び寄せて、

31:5 言った。「最近、気づいたのだが、あなたたちのお父さんは、わたしに対して以前とは態度が変わった。しかし、わたしの父の神は、ずっとわたしと共にいてくださった。

31:6 あなたたちも知っているように、わたしは全力を尽くしてあなたたちのお父さんのもとで働いてきたのに、

31:7 わたしをだまして、わたしの報酬を十回も変えた。しかし、神はわたしに害を加えることをお許しにならなかった。

31:8 お父さんが、『ぶちのものがお前の報酬だ』と言えば、群れはみなぶちのものを産むし、『縞のものがお前の報酬だ』と言えば、群れはみな縞のものを産んだ。

31:9 神はあなたたちのお父さんの家畜を取り上げて、わたしにお与えになったのだ。

31:10 群れの発情期のころのことだが、夢の中でわたしが目を上げて見ると、雌山羊の群れとつがっている雄山羊は縞とぶちとまだらのものばかりだった。

31:11 そのとき、夢の中で神の御使いが、『ヤコブよ』と言われたので、『はい』と答えると、

31:12 こう言われた。『目を上げて見なさい。雌山羊の群れとつがっている雄山羊はみな、縞とぶちとまだらのものだけだ。ラバンのあなたに対する仕打ちは、すべてわたしには分かっている。

31:13 わたしはベテルの神である。かつてあなたは、そこに記念碑を立てて油を注ぎ、わたしに誓願を立てたではないか。さあ、今すぐこの土地を出て、あなたの故郷に帰りなさい。』」

「神は変わらず共にいる」と題して、村田悦牧師に、メッセージをしていただきます。

・子どもメッセージ

おはようございます。

今日もまず最初に子供たちに向けて、メッセージをしたいと思いますが、

今日は、みんなに、とっておきの言葉を教えたいと思います。

それは、この言葉です。

じゃあ皆さん読んでみましょう。せーの・・・、これで読める人がいたらびっくりするんですが、

これは、ヘブライ語って言って、3000年以上前からある、ふるーい言葉です。

なんて書いてあるか。カタカナにすると、「インマヌエル」って読みます。

ヘブライ語は右から読むので、こっちから「インマヌエル」って読むんですが、

この言葉は、聖書の中でも、一番って言っていいほど、大事な言葉です。

どういう意味かというと、「かみさまは、わたしたちと、ともにおられる」という意味です。

この言葉はすごい言葉でね、不安な時とか、怖い時に、私たちに勇気を与えてくれます。

今日のお話にでてくるヤコブさんも、この言葉に、勇気をもらった人でした。

ある時、ヤコブさんは、お兄さんの大事なものをとってしまって、お兄さんから、命を狙われるようになります。

このままではやばいということで、ヤコブさん、家を飛び出して、おじさんの家に逃げていきました。

おじさんは、ヤコブさんにとって、たった一つの希望でした。

頼れるのは、おじさんしかいなかった。

お家には、怒っているお兄さんがいます。

そのせいで、お父さんやお母さんにも会うことができません。

もうおじさんしかいない。

覚悟を決めて、ヤコブさんは、おじさんのところに行きました。

おじさんは、そんなヤコブさんのことを、喜んで迎えてくれました。

ヤコブさんは、ホッとしました。

「これで大丈夫。もう安心だ」って思いました。

でも、そうじゃなかったんです。

おじさんは、ヤコブさんに嘘をつくようになります。

一生懸命働いても、ご褒美をちゃんとくれなかったり、くれたとしても、約束してたものと違ったり。

嘘ばっかりつくようになりました。

信じていたおじさんに裏切られてしまった。

ヤコブさんは、どんな気持ちだったでしょう。

とても悲しかったと思いますし、不安になったと思います。

家にも帰れないし、頼れる人もいない。

そんなヤコブさんを、支えたのが、この言葉でした。

インマヌエル。「神様は、私たちと、共におられる」。

どんなに裏切られても、どんなに帰る場所がなくなっても、神様が一緒にいる。

神様が味方だから大丈夫。

そう信じていたことで、ヤコブさんは、困難を乗り越えていくことができました。

ヤコブさんのように、私たちにも、大変なことが起こるかもしれません。

不安な時や、怖い時があるかもしれない。

そんな時は、ぜひ、この言葉を思い出してほしい。

インマヌエル。「神様は、私たちと、共におられる」。

この言葉が、私たちに勇気を与えてくれます。

ぜひ、覚えておいてほしいと思います。

お祈りします。

・変わらないものがある幸い

皆さんは、変わらない味に感動したり、変わらない風景を見て心癒されたり、ホッとしたりしたことがあるでしょうか。

地元に、幼い頃からよく行っているラーメン屋さんがあるんですけれども、数年前、地元に帰省した時に、たまたま行く機会がありまして、いつも頼む塩ラーメンを食べたんですが、味が全然変わっていなくってですね、その懐かしい味に強い感動を覚えたことを、今でもよく覚えています。

変わらず迎えてくれる友人と会ったり、変わらない風景を見たりすると、何か、込み上げてくるものがあるようになりました。

皆さんも、そんなことがあるんじゃないでしょうか。

そんなふうに、変わらない味に感動したり、変わらないものを見て嬉しくなるのは、きっと私たちが、目まぐるしく変わっていく世界に生きているからだと思います。

自分も含めて、ありとあらゆるものが変わっていく。

そんな中で、変わらないものがある。変わらないものを持っているというのは、とても大事なことであると思います。

今日の箇所に登場するヤコブも、変化の多い世界の中で“、”変わらないもの”に支えられて生きた一人でした。

・あらすじ

ヤコブは、お兄さんが受け継ぐはずだった祝福を奪ったことによって、お兄さんから激しい怒りを買い、故郷を追われ、伯父ラバンのもとに逃れます。

ラバンは、ヤコブのことを、喜んで迎えました。

彼を見ると、走り寄って抱きしめ、口づけをしました。

そして、「お前は、本当に私の骨肉のものだ」と言いました。

これは親しい親族関係を表す表現ですが、そんなことまで言って、ヤコブを歓迎しました。

それは、故郷を失い、帰る場所を失ったヤコブにとって、さぞ嬉しいことだったでしょう。

ヤコブは、そこで、献身的に働きます。

でも、時が経つにつれて、伯父ラバンの態度は、変わっていきました。

・ラバンの変化

ヤコブのおかげで家畜や財産を増やすことができたラバンは、いつしか、彼を離すまいと思うようになっていました。

ヤコブが「生まれ故郷へ帰らせてください」と願っても、ラバンは聞く耳を持ちません。

「お前の望む報酬を与えるから」と、報酬でヤコブを繋ぎ止めようとします。

ヤコブは、報酬よりも故郷に帰らせて欲しかったのですが、

ラバンがあまりにも頑ななので、報酬を求めることにしました。

ヤコブが求めた報酬は、ぶちやまだら、黒みがかった色をした羊と山羊でした。

ラバンの群れの中から、それらの羊と山羊をくれるよう、求めました。

それらの羊と山羊は、その地方では、非常に珍しかったようです。

その地方では、羊は白、山羊は黒いのが普通であって、それ以外のものはごく一部だったと言われています。

ですから、ラバンの群れにおいても、そのような羊と山羊は、わずかしかいなかったと思われます。

なぜヤコブが、それらの報酬を求めたのかは、分かりませんが、ラバンは、すんなりと承諾しました。

そんなものでいいのかと、そんなふうに思ったでしょう。

でも、思いがけないことが起こります。

ヤコブが求めた、珍しい色の羊や山羊がどんどん増えていき、反対に、ラバンの分である羊や山羊がどんどん減っていくのです。

焦ったラバンは、報酬を変えていきます。

「ぶちのものがお前の報酬だ。」「いやいや、やっぱりしまのものだけがお前の報酬だ。」

7節見ると、十回も報酬を変えたと書かれています。

でも、「ぶちのもの」と言われればぶちのものが、「しまのもの」と言われればしまのものが増えていき、状況は何も変わりませんでした。

・変わらない神

このことを受けてヤコブが言ったのが、5節の言葉でした。

「最近、気づいたのだが、あなたたちのお父さんは、わたしに対して以前とは態度が変わった。

しかし、わたしの父の神は、ずっとわたしと共にいてくださった。」

コロコロ態度を変える伯父ラバンと対照的に、神様は、ずっと変わらず共にいてくださった。

どんなに状況が変わっても、神は変わらず自分に味方してくださった。

ヤコブは、伯父ラバンとのやりとりを通して、その恵みに気づいたのです。

この恵みが、ヤコブに勇気を与えます。

この後、ヤコブは、とうとう伯父ラバンのもとを飛び出し、故郷へ帰っていきます。

ラバンのもとに身を寄せてから、20年が経った頃のことでした。

当然、伯父ラバンは怒ります。

連れ戻すために、追いかけてきます。

それも覚悟で、ヤコブは、ラバンのもとを離れていくわけです。

兄をはじめ、故郷の家族が、ヤコブのことを受け入れてくれるとは限りません。

ラバンの元にも帰れないとなったら、今度こそ、行く場所がなくなります。

それでも、ヤコブは、踏み出していきました。

それは、どうなったとしても、変わらず共にいてくださる神がいるということがあったからです。

そのことが、ヤコブに勇気を与えていったのです。

私たちも、今日、そんな神様の恵みを覚えたいと思います。

・不都合な変化の中で

最初に言いましたとおり、私たちが生きるこの世界は、どんどん変わっていきます。

人も町も自然も、刻一刻と変わっていきます。

先週は、山口県の下関にあります下関教会と、オンラインで繋がって、一緒に礼拝を献げました。

来週は臼杵教会と定例のオンライン合同礼拝がありますが、

そんなふうに、新しい技術によって、これまでできなかったことができるようになるということもあります。

実は、先ほど子どもメッセージで前に写しましたイラストも、AIを使ってつくりました。

そんなふうに、絵が全く描けなくても、描けるようになるということもあります。

でも、そういう変化でさえ、ついていくのが大変で疲れを覚えたり、変化に取り残されているように感じて、不安を感じたりする人もいると思います。

まして、私たちにとって不都合な変化は、なおさらです。

先日、私たちの所属する北九州地方連合のキャンプがありました。

そこで、久しぶりに川遊びをしました。

子どもも大人も、自然に囲まれながら、とても良い時間を過ごすことができたんですが、ショックを受けたのは、その後でした。

川から上がろうと思ったら立てないんですね。

生まれたての仔馬のように、足がブルブル震えるわけです。

見ると、知らない間に、膝に怪我もしていました。

一番ショックだったのは、筋肉痛です。

運動不足なので、筋肉痛が起こるのは当然なんですが、2、3日経ってから体が痛み出しまして、そんなことを祈祷会で話しましたら、ある方から、「もう若くないってことですよ」と言われてしまいました。

そんなふうに、時に私たちは、望んでいないような不都合な変化に襲われることがあるわけです。

老化もその一つでしょう。

自然環境の変化もそうです。

毎年のように記録的猛暑ということが言われていますが、今年はまた特に暑い日が続くそうです。

あと一週間で8月も終わろうとしていますが、この暑さは、8月過ぎても終わらないようで、こんなのが毎年繰り返されていったら、日本の気候は一体どうなってしまうんだろうと思います。

海水の温度も変わって、これまで取れていた魚も取れなくなったり、農作物にも、大きな影響を及ぼしています。

コロナウイルスが流行したり、物価高になったり、戦争も起こっています。

病気や災害はいつ起こるかわかりません。

この先、一体どうなっていくのか、考えると不安になります。

そんな先の見えない時代の中で、変わらないものを信じられるということは幸いなことだと思います。

どんなに状況が変わっても、神は変わらず共にいる。

その福音が、不安な心に安心を、恐れる心に勇気を与えてくれます。

先日も祈祷会の中で、どんなに私たちが神を忘れても、神は私たちを忘れない。

そこに希望があるということを覚えました。

先ほども言ったように、私たちは変わっていきます。

記憶力も次第に衰えていきます。

でも、神様は変わらない。

神様は変わらず、私たちを覚えていてくださる。

そのことが、私たちの支えになります。

この“変わらない神”に信頼し、安心と希望を持って歩んでいくようにと、聖書は招いています。

変化の多い世界の中に生きるからこそ、変わらない神を信じるということ、

変わらない神につながっているということが、私たちの歩みを支えます。

今日から始まる新しい一週間も、何が起こるか分かりませんが、変わらない神様との繋がりが与えられているということを信じて、勇気をいただいて、歩み出していきましょう。

お祈りします。

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