2026年5月17日主日礼拝「約束を待ち望む」

使徒言行録1章3節~14節

1:3 イエスは苦難を受けた後、御自分が生きていることを、数多くの証拠をもって使徒たちに示し、四十日にわたって彼らに現れ、神の国について話された。
1:4 そして、彼らと食事を共にしていたとき、こう命じられた。「エルサレムを離れず、前にわたしから聞いた、父の約束されたものを待ちなさい。
1:5 ヨハネは水で洗礼を授けたが、あなたがたは間もなく聖霊による洗礼を授けられるからである。」
1:6 さて、使徒たちは集まって、「主よ、イスラエルのために国を建て直してくださるのは、この時ですか」と尋ねた。
1:7 イエスは言われた。「父が御自分の権威をもってお定めになった時や時期は、あなたがたの知るところではない。
1:8 あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる。」
1:9 こう話し終わると、イエスは彼らが見ているうちに天に上げられたが、雲に覆われて彼らの目から見えなくなった。
1:10 イエスが離れ去って行かれるとき、彼らは天を見つめていた。すると、白い服を着た二人の人がそばに立って、
1:11 言った。「ガリラヤの人たち、なぜ天を見上げて立っているのか。あなたがたから離れて天に上げられたイエスは、天に行かれるのをあなたがたが見たのと同じ有様で、またおいでになる。」
1:12 使徒たちは、「オリーブ畑」と呼ばれる山からエルサレムに戻って来た。この山はエルサレムに近く、安息日にも歩くことが許される距離の所にある。
1:13 彼らは都に入ると、泊まっていた家の上の部屋に上がった。それは、ペトロ、ヨハネ、ヤコブ、アンデレ、フィリポ、トマス、バルトロマイ、マタイ、アルファイの子ヤコブ、熱心党のシモン、ヤコブの子ユダであった。
1:14 彼らは皆、婦人たちやイエスの母マリア、またイエスの兄弟たちと心を合わせて熱心に祈っていた。
『聖書 新共同訳』©︎1987,1988共同訳聖書実行委員会 日本聖書協会

 今の時代、待ち時間はできる限り減らす方向に進んでいます。コマーシャルを飛ばし、行列に並ぶことを避け、お金を払ってでも早さを求めています。待たずに済むことは、便利さや快適さと言えるでしょう。その結果、ゆっくりした時間が増えることを期待しつつも、むしろ以前より時間に追われて忙しくなっているように思います。そして、すぐに結果が出なければ不安になり、短期間で変化が見えないと無意味さを感じ、待つことがより一層難しくなっているようです。誰しも、先行きが不透明な時間や、何も変わっていないように感じる時間は避けたいものです。しかし、神はしばしば人に待つ時間を与えられます。私たちの心が整えられる時を、祈りが育まれることを、約束への信頼が深まっていく時を持たれるのです。
 復活のイエスは弟子たちに、「エルサレムに留まり、約束を待ちなさい」と語られました。しかし弟子たちにとって、イエスが十字架につけられたこの町は危険なのです。今度は自分たちまで逮捕されるのではないかと恐れ、一刻も早く離れたかったのです。しかもイエスは、約束の詳細なスケジュールを話されません。弟子たちは先の見えない時間を、共同体の交わりの中で、共に祈りをささげながら待つのでした。主はすでに働いておられるのですが、彼らの目には見えません。私たちも、何も変わっていないと感じる時があります。祈りの答えが見えない時があります。しかし、その時間もまた、神の約束の内にあるのです。そして、私たちが待っているだけではなく、神ご自身もまた、私たちの準備が整うのを忍耐して待っておられるのでしょう。恐れの中に閉じこもる弟子たちと、共にいてくださった主は、今日も私たち一人ひとりに寄り添い歩みます。立ち上がる支えとなり、み言葉をもって語りかけ祈りを聞き、必要な力を備えてくださいます。待つ時間においても、神とのコミュニケーションが豊かに祝されますように。主は今日も共におり、約束の聖霊を与え、新しい歩みへと導いてくださるのです。

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